夏の暑さの種類と原因

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子供の頃、夏休みの宿題を、
「午前中の涼しい時に、済ませてしまいなさいよ」と言われたものですが、
もう、涼しい午前中なんて、ないですね。


午前中から、暑くて体がとけそうなくらいの暑さです。


それで、家にある「新明解国語辞典(三省堂)」で「暑さ」について調べました。



暑さの種類

(1)酷暑

⇒堪えがたいほどの、真夏のきびしい暑さ。(⇔極寒)

(2)炎暑

⇒[真夏の]きびしい暑さ。

(3)炎熱

 
⇒夏のきびしい暑さ。

(4)酷熱 

⇒①酷熱。②八熱地獄の一つ。炎熱の激しい所。

(5)極暑

 
⇒暑さが一番ひどいこと。また、その時節。



世界気象機関が推奨する定義は、
「最高気温の平年値を、連続5日間以上、5℃以上上回ること」としていますが、
各国はそれぞれの気候傾向によって様々な定義で運用しています。



日本国内においては2007年以降、
1日の最高気温が35℃以上の日のこと「猛暑日」と言います。



また、平年よりも気温が高い夏を「暑夏(しょか)」と呼びます。

気象庁の気象用語の「猛暑日」は、最高気温が35度以上の日をいいます。


このほかの気象用語は「きびしい暑さ」を意味する「酷暑」しかありません。


原因とメカニズムについて

一般に、夏季において、
背の高い(上空の高い所から地表まで鉛直に長い構造の)高気圧に覆われて、
全層に渡って風が弱く、
周囲の比較的冷たい空気や湿気の流入が弱く快晴状態場合や、
南(南半球の場合は北)から継続的に暖気が入った時に起こりやすい。



内陸の盆地や山間部では、
周囲の山岳により外部の大気との混合が妨げられ、
熱い空気がその場にとどまりやすいやすい(熱気湖)ことや、
どの方向から風が吹いても、
フェーン現象(風炎現象)が起こりやすいので、他の地域よりも暑くなりやすい。



主な観測地点は、



山形県山形市

山梨県甲府市

京都市

大分県日田市




・・などがあります。



フェーン現象が発生すると、山脈の風下部では、
山から吹き降りてきた乾燥した高温の風によって、盛夏でなくても猛暑となりやすい。



主な観測地点は、
東日本や東北の日本海側、夏季の関東平野北部などがあります。



関東平野は西側に山脈があるので、
西風が吹いたときにこの現象が起こりやすい。



一方西日本では標高の高い山が少ないので、
水分の放出が充分に行われず吹き下ろしの風に水分が含まれているので、
気化熱の影響で極端な高温風にはなりにくい。



気象官署での観測史上2番目の40.8℃が山形市で記録された1933年7月25日も、
日本海に台風があり、
2000m級の飯豊連峰を南西の強風が吹き下りたことにより、
このフェーン現象が発生しました。



しかし、当日は風も弱く、日射よる昇温も大きかったと考えられます。
フェーン現象が起きると、冬季ですら25℃を超えることがあります。



例えば、
2009年2月14日には静岡県静岡市で26.2℃、同熱海市網代で25.4℃、
神奈川県小田原市で26.1℃、同海老名市で25.3℃などを記録しましたが、
当日は南から暖かい空気が入っていたことや、
西側にある山地を越える際に、フェーン現象が起こったことが原因と考えられます。



2007年春以降、
「2007年の夏はラニーニャ現象の影響で日本各地で猛暑になる」
と、大きく報道されました。



研究や過去の統計から、
ラニーニャ現象が発生するとフィリピン近海の海水温が上昇するため、
上昇気流が発生すます。



その北に位置する日本付近では下降気流が発生し、
そこに勢力の強い太平洋高気圧が形成されます。



そのため、日本付近が猛暑となりやすいと考えられています。



他には、
1955年、1964年、1973年、1984年、1985年、1995年、1999年、2010年が該当します。



ただし、1954年、1970年、1971年、1988年のように、
ラニーニャ現象が起きていた年でも冷夏になったことや、
1991年、1997年、2002年のようにエルニーニョ現象が起きていたにも拘らず、
猛暑になったこともあるので一概には言えません。



また地球温暖化が進むと同様に、
フィリピン付近の海水温上昇により太平洋高気圧の勢力が強大化して、
日本付近は、猛暑になりやすいという予測もあります。



また、三大都市圏を中心とする都市部での最低気温の高温記録が相次いだり、
熱帯夜の増加や冬日が著しく減少しているのは、
ヒートアイランド現象によって気温が底上げされていることが、一因と考えられます。



さらに山梨県甲府市で40.4℃、東京都心で39.5℃など、
南関東周辺で観測史上最高の高温記録が相次いだ2004年7月は、
ヒートアイランド現象に加えて背の高い高気圧、フェーン現象が重なった例です。



しかし、猛暑の原因となり得るものはこれだけではありません。



ダイポールモード現象が発生すると、
日本付近では高気圧が強まり猛暑になりやすいとされています。


この例として、1994年、2001年、2006-2008年、2012-2013年などがあります。


通常、この現象は2年連続で起こることは珍しいですが、
2006-2008年は3年連続で起こりました。
これは、観測以来、前例がないとされています。


また、太平洋中央部の赤道付近で、
水温が上昇するエルニーニョもどきと呼ばれる現象が起きると、
その海域で対流活動が活発になり、
それを補うようにして北太平洋で高気圧が強まるので、
日本付近は暑くなりやすいとされます。


2004年などがこれに当てはまります。


また、この年は猛暑と同時に記録的な豪雨に見舞われましたが、
同じくエルニーニョもどきが原因と見られています。


他にも、北極振動や北大西洋振動が負になると、
オホーツク海高気圧が弱まり猛暑になりやすいという考えや、
近年日傘効果をもたらす大規模な火山噴火が起きていないため、
猛暑が何年も連続するとの指摘もあります。


また、猛暑の原因が揃っていても、
冷夏の要因となるような現象が起こって相殺されたりすることもあり、
確実に猛暑となるとは言えません。


なお、1982年、1983年、2003年、2009年のように、
暖春の年でも冷夏になったこともあれば、
1978年、1984年、2010-2013年のように、
寒春の年でも記録的な猛暑になったこともあるので、
春が涼しかったからといって必ず猛暑にはならないとはいえないのです。


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