京都の紅葉で百人一首ゆかりの地を訪ねる

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百人一首ゆかりの地を訪ねる 京の秋

さわやかな秋空の広がる行楽シーズン到来!
”紅葉の錦”を愛する気持ちは、今も昔も変わりませんよね。



「百人一首」誕生の地・京都には、
歌や歌人と関係の深い場所が数多くあります。


いにしえの時代に思いをはせながら、秋の彩りを楽しみましょう。





今も昔もモミジの名所・小倉山 山麓には歌を選定した山荘跡も


小倉山 峯のもじぢ葉心あらば 今一度の みゆきまたなむ

この歌は、百人一首では、”雑”に分類されています。
雑というのは、四季や恋以外の歌ということ。



平安中期の貴族・貞信公(藤原忠平)が、
名所小倉山モミジに自分の思いを託した歌です。



歌に登場する小倉山は、右京区嵯峨の桂川沿いに位置する小山。



かつて、嵯峨嵐山一帯は貴族の別荘が点在し、
百人一首の生みの親である藤原定家(以降・定家)も、山荘を構えていたのだとか。



定家が、
鎌倉幕府の武士で歌人でもある蓮生(れんしょう・宇都宮頼綱)に頼まれて、
歴代の歌人の歌を、色紙に書いたのが百人一首です。


 
定家と蓮生は大の仲良し。
蓮生も同地に別荘を持っていたので、そこで持ち上がった話なのかもしれません。



百人一首を選定した山荘は、時雨(しぐれ)亭と呼ばれ、
江戸期の観光ガイド・都名所図会では、
山麓の常寂光寺、二尊院、そして厭離庵(えんりあん)の3カ所が紹介されています。



現在も諸説ありますが、
いずれもモミジの美しさが在時をしのばせる場所です。



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二尊院の総門をくぐり本堂に向かう参道は、通称「紅葉の馬場」



【二尊院(にそんいん)】
京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩20分
拝観時間:午前9時~午後4時30分
拝観料:大人500円
電話:075-861-0687





平安貴族の人気スポット大沢池 枯れてなお名声誇る 名古曽の滝


瀧のおとは たえて久しくなりぬれど 名こそながれて なほ聞こえけれ

平安初期に、嵯峨天皇が、
離宮として建立した旧嵯峨御所大覚寺門跡。



一般的に大覚寺と呼ばれ、
その境内東側に広がる大沢池は、
建立に合わせて造られた庭苑池(ていえんち)です。



「名古曽(なこそ)の滝」も池の一部として造成されたものですが、
現在は、国指定の名勝地として滝跡が残されています。



大覚寺・大沢池では、
ひんぱんに歌会などが催され、
平安時代の貴族の人気スポットだったとか。



「この歌を、
平安中期の貴族で歌人の藤原公任(きんとう)が詠んだときには、
すでに滝の水は、枯れていたことがうかがえます。



拾遺集という歌集に、
公任が、”瀧のいと”と呼んだバージョンが掲載されていて、
誰が、”瀧のおと”と変えたのか気になるところです。



滝に水が流れる様子を”いと”と表現した、公任のセンスがすてきですよね。



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周囲約1kmの大沢池。大覚寺本堂の観月台から一望できます。



【大覚寺(だいかくじ)】
京都市右京区嵯峨大沢町4
市バス:京都バス「大覚寺」停すぐ
JR:「嵯峨嵐山」駅北口から徒歩約15分
拝観時間:午前9時~午後5時
拝観料:大人500円
電話:075-871-0071





蓮生の山荘跡に建つ嵯峨・厭離庵 百人一首誕生時の雰囲気をかもす

定家が歌を選定したという建物は、現存しません。



しかし、当時は、
こんな雰囲気だったのではないかと思わせてくれるのが、
厭離庵(えんりあん)です」と河田さん。



先ほど紹介した厭離庵は、蓮生の山荘旧跡に位置するお寺です。



定家は、蓮生に頼まれ、
山荘のふすまを飾るために、
色紙に百人一首の歌を書きとめていったそうです。



蓮生は、幕府の御家人でしたが、
権力争いを避けて出家したという経歴の持ち主。



厭離庵には、彼の厭世感が今も漂っているように感じますね。





西山・三鈷寺から京都を一望 かつて蓮生も眺めたかも?

蓮生ゆかりの場所をもうひとつ。
洛西・西山の中腹に立つ三鈷寺(さんこじ)です。



蓮生は、同寺の西山上人に深く帰依していました。



いまは、本堂横の華台廟(びょう)に、
西山の上人とともに、まつられています。


また、本堂を背にして立つと、
比叡山をはじめとする東山三十六峰、北山、
京都市街、大山崎や宇治、木津方面まで一望できます。



平安時代に創建されたお寺なので、
蓮生もこの眺めを目にしていたかもしれませんね。



三鈷寺の北側に、善峯寺が位置。
かつて、百人一首歌人の慈円が、両寺の住職を務めていたのだとか。



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【三鈷寺(さんこじ)】
京都市西京区大原野石作町1323
JR:向日町駅
阪急:東向日駅から阪急バスで「善峯寺行き」に乗車、「阿智坂口」停下車、徒歩約12分。
拝観料:500円(住職の案内付き)
電話:075-331-0022
※善峯寺北門からは徒歩1分。
 拝観後に善峯寺へ戻る場合は、善峯寺北門のインターホンで連絡を。





隠棲の地・大原は文人の社交場 百人一首歌人の足跡も多く

嵯峨嵐山が、貴族の別荘地だったのに対して、
大原は、比叡山の僧侶たちが隠棲(いんせい)する地でした。



僧侶のもとを多くの文人や歌人が訪れ、
文化的な風土が、培われていたのではないでしょうか。



大原住まいの寂しさを詠んだ良暹(りょうぜん)法師。



交流のあった西行法師も、大原にこもっていたことがあり、
「音無の滝」を題材にした歌が、ほかの歌集に残されています。



そのほか、定家、藤原家隆、藤原雅経、紀貫之。
和泉式部、伊勢大輔など多くの歌人が大原を訪れていたそう。



静かな山里のそこかしこに、
百人一首歌人たちのゆかりの地ば点在しています。



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【来迎院(らいごういん)】
京都市左京区大原来迎院町537
京都バス:大原下車 徒歩約15分
拝観時間:午前9時~午後5時
拝観料:大人500円
電話:075-744-2161




≪画像参照:そうだ京都、行こう≫
≪画像参照:京都観光研究所≫
≪画像参照:京都府ホームページ≫


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