
東京-名古屋 わずか40分
東京と名古屋を結ぶリニア中央新幹線の詳しい計画が、鉄道会社のJR東海から発表されました。
最速時速約500㌔で走り、
全長286㌔のルートを、最短約40分で結ぶ新しい交通の大動脈です。
2014年度にも工事を始め、27年の開業を目指すそうです。
リニア中央新幹線の中間駅は四つ
リニアは、「L0系(エルゼロケイ)と呼ばれる新型車両で、空気抵抗を減らすために、先頭は長い鼻のような形をしています。
レールの上を車両で走る普通の列車とは違い、
車両に「超電導磁石(ちょうでんどうじしゃく)」と呼ばれる磁石が取り付けられています。
車両の両側にある壁に設置されたコイルに、
電流を流して、磁石の状態にすることで、
車両の超電導磁石と反発したり、
引き寄せあったりする力を生み出し、車両を前へ進める仕組みです。
最初はゴムの車輪で走りますが、
速度が上がると車輪は車両に収納され、約10㌢浮いた状態で走ります。
今回の計画では、
東京の品川駅と名古屋駅の間に四つの駅をつくることになり、
相模原市(さがみはらし)
甲府市(こうふし)
長野県飯田市(いいだし)
岐阜県中津川市(なかつがわし)
が予定地に挙がりました。
全ルートの86%はトンネルで、
都市部では主に地下40㍍より深いところを走ります。
法律で地下の深さが40㍍以上なら、
地上の土地の所有者にお金を払う必要がないと定められているからです。
南アルプスなど高い山が連なるところもあって、
難しい工事が多くなりそうです。
リニア中央新幹線の東京-名古屋の事業費
JR東海が見積もった東京-名古屋の事業費は約5兆円。2045年には大阪まで延ばす予定で、
その場合は約9兆円に膨らみますが、
早く工事を始めるために国などの補助に頼らず、自らすべて負担することにしたそうです。
リニアが走れば、
東京-名古屋は東海道新幹線ののぞみ(最短約90分)の
半分以下で行き来できるようになります。
東京-大阪を走るようになれば、
年間8700億円の経済効果が生まれるともいわれます。
リニア中央新幹線は、
生活をより便利に、大きく変えていく可能性を秘めています。
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